“GK大国”ドイツで指導する日本人コーチ 「未来のテア・シュテーゲン」を育てる挑戦
ドイツ屈指の育成クラブで経験を積む
――指導者としてはまず、スクールから経験を積まれていたのですね。
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「はい。それから2014年にVfBシュツットガルトのスクールコーチになりました。シュツットガルトU-13のGKコーチが個人で経営している、GK向けのスクール(9歳~13歳対象)を2013年から手伝っていた縁もあって、そのGKコーチに紹介してもらいました。7歳から14歳の、プロを目指しているわけではなく、地域で楽しくサッカーをする子どもたちを教えていました。
それから2017年6月にUEFA B級GKライセンスを取り、8月にシュツットガルト・キッカーズ(現ドイツ4部相当)の下部組織でコーチになりました。ユルゲン・クリンスマン(元ドイツ代表FW)やギド・ブッフバルト(元ドイツ代表DF/元浦和レッズ)も所属していたドイツの古豪クラブで、昔はブンデスリーガ1部にもいました。ライセンスの講習会にキッカーズのトップチームのGKコーチが来ていて、その人が誘ってくれたんです。キッカーズでは主にU-15、U-16を教えていて、時々U-17やU-19も見ていました」
――キッカーズを経て、現在はVfBシュツットガルトの下部組織で指導されています。FW岡崎慎司選手(マラガ)やDF酒井高徳選手(ヴィッセル神戸)などの日本人選手が所属していたクラブでもあり、育成で優れた選手を輩出しているイメージもあります。
「育成の面ではドイツでも非常に評価の高いクラブです。日本でいう全国大会の優勝回数は今でも国内最多で、昨季もU-19はブンデスリーガとカップ戦の二冠を達成しましたし、各世代のドイツ代表もたくさんいます。僕が教えているU-15チームも昨季はリーグ戦で優勝して、さらに別の地域で優勝していたバイエルン・ミュンヘンとU-15の頂点を懸けた戦いにも勝って、チャンピオンになりました。
現役選手でいえば、FWティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)やDFアントニオ・リュディガー(チェルシー)、GKベルント・レノ(アーセナル)といった選手がシュツットガルトの下部組織出身です。MFサミ・ケディラ(ユベントス)やFWマリオ・ゴメス(シュツットガルト)もそうです」