リーガ史に残る「魔法」ドリブラー “超絶ループ&GK無力化弾”に反響「美しかった」
ベティスで輝いた元ブラジル代表FWデニウソン リーガ公式が超絶プレー動画を公開
日本代表MF久保建英が今夏スペインの名門レアル・マドリードに渡り、22日にマジョルカへの期限付き移籍が発表されたことで、日本におけるリーガ・エスパニョーラの注目度はかつてないほど高まっている。欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス)のなかでも個人技を重視する傾向にある同リーグでは、これまで卓越したテクニックを誇る選手が数多く活躍してきた。久保と同じ“左利きアタッカー”で見れば、近年の代表格はバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだが、1990年代後半から2000年代前半にかけて輝きを放ったのが、ベティスの元ブラジル代表FWデニウソンだった。リーガ公式ツイッターは24日、デニウソンの42歳の誕生日を祝福する形で1本の動画を公開。「彼のドリブルは純粋に美しかった」と綴り称えている。
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卓越した技術を誇る左利きのドリブラーとして頭角を現したデニウソンは、19歳でブラジル代表デビューを果たすと、FWロマーリオやFWロナウド、DFロベルト・カルロスら豪華メンバーが揃うセレソンの中で、左サイドのウインガーとして一躍その名を世界に轟かせた。1998年フランス・ワールドカップ出場後に当時の移籍金史上最高額でスペインのベティスに加入。2部に降格した2000-01シーズンは母国フラメンゴにレンタル移籍されたが、翌年にはベティスに復帰して05年まで在籍。衝撃的なプレーの数々で多くのファンを魅了し、伝説的な名手として今も称えられている。
「彼のドリブルは純粋に美しかった。彼の魔法はレアル・ベティスの歴史です」との一文が添えられてリーガ公式ツイッターが公開したのは、ベティスでのゴールシーンが収録された3分14秒の動画だ。バルサの英雄である元スペイン代表DFカルレス・プジョルを、バックヒールの切り返しで転倒させて抜く場面からスタートする映像で、特に目を見張るシーンが二つある。
一つ目は右サイドからのクロスをペナルティーエリア内で巧みにトラップすると、ワンバウンド後に目の前の相手のタイミングを外すように右足でキックフェイント。そして再びバウンドさせると、今度はボールが弾んだ瞬間に利き足の左足でループシュートを放つ。美しい弧を描いた一撃は、相手GKの頭上を破ってゴールに吸い込まれた。