血は争えない⁉ レアル下部組織所属のジダン次男がアトレチコ戦で衝撃の頭突きで1発退場に

GKルカ・ジダンが2006年W杯決勝イタリア戦で見せた父親の蛮行を再現⁉

 サッカー史に刻まれた衝撃的な事件を想起させる退場劇がスペインで発生した。現役時代フランス代表で史上最高の司令塔と呼ばれたジネディーヌ・ジダン氏の次男であるルカ・ジダンは11月29日、レアルのU−19チームの一員としてアトレチコ・マドリードのU−19戦で大立ち回りを展開。相手選手に頭突きを見舞い、退場処分を受けてしまった。スペイン紙「AS」、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などヨーロッパの各メディアが一斉に報じている。

 カスティージャの監督を現在務めるジダン氏は彼の現役最後の一戦となった2006年ワールドカップ・ドイツ大会の決勝戦イタリア戦で、相手DFマルコ・マテラッツィにヘッドバッドをお見舞いした蛮行があまりにも有名だ。延長戦に入っていたが、相手の挑発行為に苛立ち、冷静さを欠いたジダン氏はマテラッツィの胸のあたりに頭頂部を押し当てるように頭突き。これにより、退場処分を受けてピッチを去ることになった。そして、フランスはイタリアに敗れている。

 今回、息子のルカが犯した頭突きは、父親の伝説の一撃とは少し趣が違った。相手と口論になると、額を合わせるようにして押し当てながら、右手で強く押した。この一連のいざこざが暴力行為とみなされ、主審からレッドカードを突きつけられた。退場処分となった。そして、試合はレアルが2−4で敗れている。しかし、ジダン二世の頭突きで退場という伝説の再現で、ヨーロッパの各メディアから「父親の血」「DNAの遺伝」など、一斉に報じられるほど物議を醸している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング