トーレスが“惨敗引退”でも晴れやかだった2つの理由 「日本のマスメディアにも感謝」

鳥栖への移籍を選んだのは「困難な道だと感じたから」

 鳥栖移籍の決め手も、クラブの熱意などを挙げる一方で「困難な道だと感じたから」と、険しい道のりだからこそ選んだことを明かした。これまでアトレチコ・マドリードやリバプール、チェルシーやACミランなど、世界有数のビッグクラブでキャリアを積み上げてきたストライカーの、これ以上ない野心だった。

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 その道のりの厳しさは、皮肉にも引退試合での「1-6」というスコアが示すことになったが、それでもトーレスはJリーグを活性化させるという使命、そして困難な道のなかで死力を尽くす信念を最後まで貫いた。やり切ったのだ。

 トーレスは会見で「幸せだった」という言葉を、何度も繰り返した。だからこそ、世界で最も負けず嫌いな男は、惨敗のなかでも晴れやかな表情で自らの物語を締め括った。

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