1試合4ゴールの衝撃 ヒーローの元アーセナルMFが告白「想像もしていなかったよ」

当時アーセナルのMFアルシャビンがリバプール戦で爆発【写真:Getty Images】
当時アーセナルのMFアルシャビンがリバプール戦で爆発【写真:Getty Images】

当時アーセナルMFアルシャビンがリバプール戦で爆発、4ゴールの離れ業を回想

 今も語り継がれるアーセナル対リバプール戦から10年の歳月が流れた。4-4という壮絶な乱打戦のヒーローとなったのが元ロシア代表MFアンドレイ・アルシャビンだ。このビッグマッチで1試合4得点の離れ業を成し遂げたアルシャビンは「4点も取れるとは思っていなかったよ」と当時を振り返った。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。

 アルシャビンはロシアのゼニト・サンクトペテルブルクでブレークし、2009年冬にアーセナルへ移籍。プレミアリーグデビュー時はすでに27歳になっていたが、1年目から強烈なインパクトを残すことに成功した。それが2009年4月21日に行われたプレミアリーグ第33節のリバプール戦でのことだった。

 アーセナルが敵地アンフィールドに乗り込んでの一戦、右サイドのアタッカーとして先発出場したアルシャビンは前半に1点、後半に3得点を決める大爆発で、1人でチームの全得点を叩き出した。リバプールも元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(現サガン鳥栖)が2ゴールを決めるなど、意地を見せて試合は4-4のドロー決着。この激しい乱打戦はアルシャビンの活躍とともにファンの記憶に根強く残っている。

 この激戦から10年の歳月が流れ、今週末には再びアンフィールドでの同カードの試合が行われる。このタイミングでアルシャビンが当時を回想している。

「試合前までは、僕にとって特別なことは何もない、普段どおりの試合だった。特別な感情も何もなかったんだ。それでもピッチに立て、ウォームアップをしている時に『今日は負けないだろう』と思ったんだ。試合前に思ったことはそれだけだった。もちろん、4点も取れるなんて想像もしていなかったよ」

 これはアルシャビンにとっても“想定外”の活躍だったという。そのうえで、「スタッツだけを見れば、これが僕のベストゲームだ。だけど、これよりも良い試合は他にもいくつかあったよ」とアーセナルでの思い出を振り返っているが、ファンの脳裏に焼き付いているという意味では、このリバプール戦以上のものはないだろう。

 アルシャビンの衝撃から10年。欧州王者の立場で新シーズンを迎えたリバプールと、大型補強を敢行してタイトル奪還を目論むアーセナルが激突する今年の一戦では、新たな伝説が生まれるのだろうか。

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