指揮官がハーフタイムに「もっとやれる」

　試合中、判定に不満を持って主審に抗議する場面も見られるなど、トーマス・トゥヘル監督もチームのパフォーマンスには苛立ちを募らせていた。香川曰く、「（ハーフタイムに）怒ってたというか『もっとやれる』というのは言っていた」という。4-1とスコアだけを見れば圧勝だが、監督にも選手にも多くの課題が見つかる試合になったようだ。

　今季の香川は開幕から全試合で先発出場を続け、予選ラウンドから参加のUEFAヨーロッパリーグ、DFBポカール、そして長距離移動を強いられる日本代表への参加と、シーズン序盤からフル稼働が続く。リーグ戦3得点6アシスト、攻撃の組み立てでも貢献を見せるなど「小さな魔法使い」は好調を維持してきたが、ここにきてやや疲労の色がプレーにも表れ始めた。

　ウィンターブレイクまでは公式戦残り4試合。次節は昨季2位の強豪ヴォルフスブルクとの一戦など、厳しい戦いが続くが、この正念場を乗り越えることはできるだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images