リバプールFWサラー、今季プレミア導入で物議醸すVARに否定的「好きじゃない」
王者シティがVARにより2試合連続でノーゴール判定、サラーが持論を展開
今季からプレミアリーグにも正式導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)だが、昨季王者のマンチェスター・シティは開幕から2戦連続でVARによるノーゴール判定を受けるなど物議を醸している。リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは米放送局「CNN」のインタビューで、VARに否定的な見解を示している。
プレミアリーグ開幕節のウェストハム戦で5-0と大勝を飾ったシティだが、後半には数回VARが介入する場面が見られた。ブラジル代表FWガブリエル・ジェズスはゴールネットを揺らしたものの、VARによってアシストをしたイングランド代表FWラヒーム・スターリングがボールを受けた時にオフサイドだったことが明らかとなり、ウェストハムの間接FKに判定が変更されている。
さらに第2節トットナム戦でも、試合終了間際にジェズスが決定的なシュートを決めたかと思われたが、VAR判定により直前の競り合いでフランス代表DFアイメリク・ラポルテがハンドを取られ、ノーゴールに。シティは2-2の引き分けで試合を終えている。
「CNN」の取材でVARの使用について質問されたサラーは、「好きじゃない、それが常に私の答えだ。私はVARを好きじゃない」と述べ、こう続けている。
「私は、ありのままのサッカーが好きなんだ。レフェリーのミスもあるし、時には選手が不満を露わにすることもあるだろう。危険なプレーから選手を守るために使われるならいい。それが私の意見だ。選手を守るためだけ。私は、レフェリーのミスや選手のミス、そういうようなものを含めたサッカーを受け入れていた。そうやって、サッカーがよりエキサイティングになるんだ」
すでにワールドカップなどの国際大会ではVARはお馴染みとなっているが、いまだに賛否両論の議論は絶えない。激しい肉弾戦が繰り広げられるプレミアリーグでは、VARが介入するシーンが多くなりそうだが、それに伴い選手たちの間でも賛否が分かれそうだ。