新天地決定のオリヴェイラ監督、浦和の“教え子”が贈る言葉とは? 「勝利への情熱は凄い」
西川、武藤がオリヴェイラ前監督と過ごした日々を回顧
今年5月まで浦和レッズを率いたオズワルド・オリヴェイラ氏が、母国ブラジルの名門フルミネンセの監督に就任したことが発表された。昨年にオリヴェイラ監督の下で天皇杯を獲得した浦和の選手たちは、ミーティングや情熱あふれる言葉が印象に残っていると語っている。
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オリヴェイラ監督は昨年4月、堀孝史監督と契約解除した浦和が大槻毅暫定監督(現監督)の後に招聘した。GK西川周作は、「最初のミーティングが一番印象に残っていますね」と話す。
「最初に、リーグ戦の優勝は現実的に難しいと。ただ、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出るためにも、天皇杯を獲ろうと宣言したんです。そのために、前々泊をした試合もありました。準決勝と決勝の時も、監督の一声でサポーターがみんな横断幕を持って集まってくれて、あんな雰囲気は初めてでしたね。決勝の時は、ここで勝てなかったら台無しだと思うほどだったんですよ」
オリヴェイラ監督は、昨年12月の天皇杯準決勝・鹿島アントラーズ戦と、そこを勝ち抜いた後のベガルタ仙台との決勝戦の前に、サポーターに「“武器”を持って前日練習から力を貸してほしい」と、横断幕やフラッグを持参しての来場を呼びかけた。負傷者も抱えていただけに情報が洩れるリスクもあったが、サポーターを信頼して一体感を作り上げ、就任時のテーマだった天皇杯を優勝。今年のACL出場権を獲得した。
また、FW武藤雄樹もミーティングでの熱さが印象に残っていると話している。武藤は「外には伝わらないと思うんですけど、ミーティングで選手を奮い立たせてくれましたね。勝利への情熱は凄いものがあったので」と話す。また、2トップの一角ながら守備時にはサイドに下りる運動量を持つ武藤はオリヴェイラ監督に重用され「自分の幅が広がったと思う。そして、マリノス戦でゴールした時にはすごく喜んでくれたのを覚えています」と話した。
当時の武藤はオリヴェイラ監督から「すごく貢献してくれている。ただ、お前はゴールをいつするんだ? 決めてくれるのを待っているぞ」と発破をかけられたことを話していた。そのうえで、自分のことのように喜んでくれる指揮官への感謝の思いがあると話している。