シュート3本で3失点… 攻守にミス連発のなでしこジャパンがオランダに1−3で初黒星

7月のカナダW杯決勝T初戦で撃破したオレンジ軍団に敗れる

 シュート3本で3点を奪われての敗戦だった。オランダ遠征中のなでしこジャパンは、29日に国際親善試合オランダ戦に臨み、1-3と敗れた。前半にミスから2失点し、後半に阪口夢穂のゴールで1点を返したものの、PKで追加点を奪われての敗戦となった。

 カナダで開催された女子ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で対戦したオランダとの一戦。なでしこジャパンのスタメンは主将のMF宮間あやなど8人が同大会のメンバーから選ばれた。一方のオランダも、スタメン9人が女子W杯での日本戦と同じ選手たちで構成された。置いたボールが転がってしまうほどの強い風がピッチ上に吹き抜ける中、なでしこジャパンは前半、風下でスタートした。

 試合は開始4分で早くも動いた。宮間からボランチの宇津木瑠美へのパスがずれて相手と入れ替わる形になると、一気にオランダのカウンターを受ける。奪われたところからパス2本、3人での速攻を止めることができず、FWマルテンスがGK山根恵里奈との1対1で冷静にゴールへ流し込んだ。なでしこはいきなり、0-1とビハインドを負うスタートになった。

 1点を追うなでしこは、大儀見優季と有町紗央里の2トップが積極的に攻撃に絡んだ。前半8分には有町、中島依美、阪口とつなぎ、ゴール正面からシュートしたがGKに阻まれた。同16分には身体を張ってキープした有町からボールを受けた大儀見がゴール前まで進出し、中島へラストパスを送るが相手DFにカットされた。

 なでしこペースで進んでいた試合だが、思わぬミスから2点目を奪われてしまう。同21分、DF鮫島彩がトラップミスしたところをオランダのFWメリスに奪われ、そのまま独走を許してしまう。GK山根との1対1を決められ、0-2とリードを広げられた。

 

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