サウサンプトン指揮官が痛恨のミスを犯した吉田を一喝 「あんなレベルで勝てるわけがない」
強敵相手に軽率すぎるプレー
サウサンプトンのロベルト・クーマン監督は、28日の敵地マンチェスター・シティ戦で右サイドバックとして先発フル出場したDF吉田麻也の軽率なミスを「あんなレベルで勝てるわけがない」と一喝した。
1-3で敗れた試合後、普段穏やかなオランダ人指揮官は顔を真っ赤に紅潮させていた。
「本当に厳しい試合のスタートだった。シティ相手にあんなミスを犯してしまえば、試合では負けてしまう。前半は相手に味方してしまった。なぜなら、我々の最終ラインでのビルドアップの途中にボールを奪われたからだ! 最初の失点を見たか? あんなレベルのプレーで勝てるわけがない」
試合後、衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューでクーマン監督は怒りを爆発させた。前半9分、自陣深く右サイドでボールを持った吉田は対面したイングランド代表FWラヒーム・スターリングを一対一の場面でかわそうと試みた。だが、腰の引けた切り返しはコントロールミスとなり、痛恨のボールロスト。快足のスターリングを必死に追いかけたが、追いつけず。そのままゴール前まで独走を許し、ベルギーMFケビン・デ・ブライネに先制点を許した。
GKステケレンブルフら同僚は、吉田のよもやの失態に怒りをあらわにしていた。
「後半は少なくてもいいフットボールができた。ボールもキープした。最初の20分間よりもずいぶん良かった。だが、最初の20分間はとても情けないものだった。それで相手を危険な存在にしてしまった。シティの力ではない。我々のミスだ」
今季も最終ラインで致命的なミスが散見する吉田だが、憤怒の指揮官の信頼を再び取り戻すことができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images