激震を乗り越えプレーオフ決勝へ “桜色の主将”山口が「チーム一丸」での必勝を誓う

福岡との決勝 生き残る道は勝利のみ

 そこから、山口は厳しいJ2の戦いに臨んだ。自身はバヒド・ハリルホジッチ監督の日本代表メンバーに選ばれ続けた中で、チームは苦戦。リーグ最終節を前にパウロ・アウトゥオリ監督が解任され、大熊清新監督にバトンタッチするという激震にも襲われた。そうした状況をキャプテンとして、チームをまとめて乗り越え、あと1勝で1年でのJ1復帰というところまでこぎつけた。

「負ければ今年が終わってしまう。J1に昇格したいし、このメンバーでもう少しやりたいという気持ちもあり、全員が気持ちの入ったプレーができた。次は、引き分けでは昇格できない。最初から今までやってきたことを全て出し、勝って昇格を決めたい」

 決勝戦は、もう一つの準決勝でリーグ6位のV・ファーレン長崎を破って進出した、リーグ3位のアビスパ福岡との対戦になる。山口の言葉どおり勝利のみが求められる試合だが、会場が本拠地の長居スタジアムであるという“地の利”はある。桜色の軍団を率いるキャプテンは、ラスト1試合に全てを懸けてJ1復帰を決めるつもりだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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