“俊足3人”がポイント? 元チェルシー監督が持論展開「リバプールの真似をするべき」

リバプール俊足3人衆(左から)フィルミーノ、サラー、マネ【写真:Getty Images】
リバプール俊足3人衆(左から)フィルミーノ、サラー、マネ【写真:Getty Images】

フリット氏、リバプールの3トップとクロップ監督の戦術を絶賛

 かつてのオランダ代表の名手で、元チェルシー監督のルート・フリット氏が、昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でリバプールを優勝に導いたユルゲン・クロップ監督の戦術を称賛し、他のクラブも同監督の戦術を真似するべきだと語っている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 クロップ監督はドルトムントを指揮していた時に導入し、自身の代名詞ともなった「ゲーゲンプレッシング」をリバプールにも導入。ボールをロストした瞬間、素早い攻守の切り替えで相手ボールホルダーの近くにいる選手から次々とアグレッシブにプレスをかける「攻撃的な守備」でボールを即時奪還すると、相手の守備陣形が整わないうちに、破壊力抜群の3トップにボールを入れ、電光石火の速攻でゴールを陥れる。

 リバプールではセネガル代表FWサディオ・マネ、エジプト代表FWモハメド・サラー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノというワールドクラスの3トップが圧倒的な存在感を放ち、目まぐるしいトランジションで生まれるチャンスから迫力抜群の高速アタックで敵を混乱に陥れる。昨季のプレミアリーグではマンチェスター・シティと最後まで熾烈なデッドヒートを繰り広げ、勝ち点わずか「1」の差で優勝を逃したものの、例年であればリーグタイトルを手中に収めてもおかしくないほどのパフォーマンスでインパクトを残した。

 また、CLでもドイツ人指揮官に率いられたリバプールは快進撃を見せ、プレミア勢同士の対決となったトットナムとの決勝を2-0で快勝。前年準優勝の雪辱を果たし、14年ぶりのビッグイヤー(CL優勝杯)を掲げることになった。

 フリット氏は、「ユルゲン・クロップはマネ、サラー、フィルミーノという絶対的に優秀な3人をフロントラインに擁していて、その全員がリバプールのすべての試合で違いを作ることができる。クロップの素晴らしい戦術の裏で、チームの残りの選手たちはこの素晴らしい3選手の援護をしているんだ。彼らはスーパートリオだ」と述べ、その戦い方を称賛。さらに「他のチームも俊足のFW3人を獲得して、それからリバプールの真似をすべきだと思う」と続けた。

 やや安直にも聞こえるが、それだけのインパクトをクロップ監督とリバプールが残しているということだろう。フリット氏が提案するような形でリバプールを模倣するクラブは現れるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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