終盤は長崎が攻勢も凌ぐ

　この1点により、決勝進出のためには2点が必要になった長崎が、少しずつ前掛かりになっていく。FWイ・ヨンジェがペナルティエリア内に侵入するシーンが増えていった。後半9分にはMF黒木聖仁のスルーパスから最終ラインの裏に抜け出しシュートを放つが、これはヒットせず。さらに後半22分には、クロスボールをゴール前で受けたイ・ヨンジェが下がりながら鋭くターン。左足を強振した一撃は枠を捉えるも、福岡GK中村航輔が鋭く反応して防いだ。

　その後もゴールが欲しい長崎が押し込み、福岡が凌いでカウンターを仕掛ける展開に。後半43分には狙い通りの速攻から、またもウェリントンが滞空時間の長いヘッドを放つが、これはGKがキャッチした。

　試合はこのまま1-0で終了。きっちりと勝利を収めて決勝進出を果たした福岡は、過去3年、3位のチームが昇格を手にできていない負の歴史を塗り替えるべく、“敵地”に乗り込みC大阪との決勝に挑む。決戦は12月6日、15時35分にキックオフされる。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web