“最強の3位”福岡が貫禄の1-0 史上初めて上位チームが勝利して決勝に進出

ウェリントンの一撃で先制に成功

 最後の1枠を巡り、過去3シーズンに数々のドラマを生んできたJ1昇格プレーオフの準決勝が29日に行われ、リーグ戦3位のアビスパ福岡が6位のV・ファーレン長崎を1-0で破り、12月6日の決勝戦へと駒を進めた。2012年の昇格プレーオフ導入後、リーグ戦上位のチームが勝利したのは史上初のこと。長居スタジアムで行われる決勝戦では、同日に愛媛FCと0-0で引き分けて勝ち進んだリーグ戦4位セレッソ大阪と激突する。

 リーグ最終節まで自動昇格となる2位を巡って、ジュビロ磐田と激しい争いを繰り広げてきた福岡。同じ勝ち点82で並ぶもわずか3点の得失点差で涙をのんだ悔しさを、プレーオフ準決勝のキックオフ直後から、本拠地レベルファイブスタジアムのピッチの上でぶつけた。

 レギュレーションによってリーグ戦の順位で上回る福岡は、引き分けでも決勝に進めるが、立ち上がりから積極的に仕掛けた。中盤でボールを保持しながらサイドに展開し、前線のFWウェリントンへ合わせていく。前半13分には、ウェリントンがヘッドで落としたところにMF城後寿が走り込みボレー。同24分には、左サイドからのグラウンダークロスにファーで再び城後が合わせるも、シュートは右ポストに嫌われた。

 福岡がシュート数5対1と押し込みながら、スコアレスで突入した後半開始早々に、スコアが動く。後半1分、FKからウェリントンが決定的なヘッドを放つが、これは長崎のGK大久保択生のビッグセーブで難を逃れる。だが、その流れの中で得た2本目のCKから、ゴール前で混戦になったところを、ウェリントンが押し込み福岡が待望の先制点を奪った。

 

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