レアルBの肝は「久保経由の攻撃」 守備崩壊での奮闘に称賛「息を吹き返したのは…」
先制点を献上した後、久保を経由した右サイドの攻撃から“反撃ムード”が漂う
レアル・マドリードの日本代表MF久保建英は、カスティージャ(レアルB)の一員として現地時間18日にスペイン3部ブルゴスCFとのテストマッチに先発フル出場した。3戦連続3失点と守備が崩壊して3連敗を喫したなか、18歳のレフティーは相手3人を翻弄するパスからゴールの起点となるなど奮闘。スペイン紙「マルカ」は「カスティージャが息を吹き返したのは、久保を経由した攻撃からだった」と評価している。
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今夏、FC東京からレアルに移籍した久保はトップチームでプレシーズンマッチ4試合に途中出場。その後はトップの練習に参加しつつ、カスティージャの試合で連続出場している。14日の3部クルトゥラル・レオネサ戦(0-3)に続いて、ブルゴス戦でもスタメンに名を連ねた久保は、4-3-3の右ウイングで送り込まれた。
試合は前半11分に先制点を献上したが、前半終了間際にカスティージャの同点ゴールが生まれる。右サイドから久保に縦パスを入ったなか、相手3人が囲い込む。ここで起点を利かせた久保は左足ダイレクトで前方へボールを流し、クロスから同点ゴールが生まれている。久保の状況判断能力が光った場面と言えるだろう。
後半17分にカスティージャが勝ち越すも、同25分にオウンゴールで2-2となり、終了間際に痛恨のPKを献上して2-3で敗れた。
プレシーズンのラストゲームを勝利で飾れなかったカスティージャについて、スペイン紙「マルカ」がブルゴス戦の課題を分析している。レオネサ戦からスタメン3人を変更し、DFマヌをセンターバック、DFマリオ・ヒラを中盤の底、FWファン・ミゲル・ラタタをセンターFWで起用したなか、「サイドの顔ぶれに変更はなかったが、ディフェンスで隙を見せた」と言及。プレシーズン8試合で平均1.75失点、特にラスト3試合ですべて3失点を喫した守備について、「ラウール最大の仕事はカスティージャの脆弱な守備を改善すること」と触れている。
また、その厳しいチーム状況を変えるプレーを見せたのが久保だったとし、「カスティージャが息を吹き返したのは、ブルゴスに先制点を許した後、久保を経由した右サイドの攻撃からだった」と評価している。
スペイン1部バジャドリードへの期限付き移籍か、カスティージャで3部ラス・ロサスとの開幕戦を迎えるか、不透明な部分は残るが、いずれにしても新シーズンのプレーが注目を集めるのは間違いなさそうだ。