勝ったのは不屈のゲルマン魂 ドイツがアルゼンチンとの死闘を制し、24年ぶり通算4回目の世界一に輝く
ブラジルワールドカップ(W杯)決勝戦は、日本時間14日、エスタジオ・マラカナンで行われ、ドイツがアルゼンチンを1-0で破り、6大会ぶり通算4回目の世界制覇を成し遂げた。
時計の針が刻々と時間を刻み、それとともに両国の選手たちの疲労は色濃くなっていく。しかし、感動を覚える水際の攻防は、死力を尽くした90分間が終わるまで続いた。
延長戦に入ると、次第に両チームの選手たちは肩で息をし、ボールがタッチラインを割る度に足を伸ばす選手が増えていく。すると、それまで張り詰めていた糸が切れる瞬間が訪れる。
延長後半8分、ドイツ代表MFアンドレ・シュールレが左サイドをボールを持って駆け上がり、クロスをゴール前へと送った。このボールにいち早く反応したのは、アルゼンチン代表の守備陣の間隙を縫ったドイツMFマリオ・ゲッツェだった。胸でワントラップすると、左足を振った。シュートはサイドネットを突き、スタジアムを揺らした。
そして、ドイツは、24年ぶりの歓喜の瞬間が訪れる。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチの中央で喜びを爆発させた。
世界一を決める一戦は、世界一の緊張感が漂った。最後までアルゼンチンの前に立ちはだかり、大会最優秀GKに輝いたマヌエル・ノイアーは「みんなが絶対に勝ちたいと思っていた」と言い、興奮した口調で喜びを語った。
ついに、南米の地で初めてヨーロッパの国が金色のW杯を掲げた。強く美しいドイツは、かつての不屈の魂を受け継ぎ、東西ドイツ統一後初となる世界の頂点に立った。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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