ミラン指揮官、超攻撃的なシステム変更で古巣に圧勝! 「4−2−4システムだと考えている」

飛び出した前半戦残り5試合の全勝宣言!

 ミハイロビッチ監督は、ここまでの戦いぶりを振り返りながら4-4-2システムの継続を明言している。

「ナポリ戦の後に4-3-3へシステムを変えたが、それは守備組織を整理し、失点を減らすためだった。我々は、コンパクトな守備組織を復活させることには成功した。そして、ニアングのようにFWも復帰した。この後、マリオ(バロテッリ)や、(ジェレミー・)メネズも復帰するだろう。現時点での目標は、対戦順が一回りを終えた時点で試合数の2倍の勝ち点を得ることだ」

 前線の選手たちが復帰することで、4-4-2システムに厚みを持たせられると目論んでいる。それまでの4-3-1-2や4-3-3よりも攻撃的な選手の枠が1つ増えた格好だが、それは実力ある選手たちの復帰を見込んでのもの。この日、後半35分からプレーしてバッカに決定的なラストパスを通す見せ場を作った本田だが、前節ユベントス戦までウイングでポジションを争っていた大爆発のニアングのみならず、この日中盤で攻撃的MFを務めたチェルチ、ボナベントゥーラも活躍した。アシストを損した本田にとってはポジション争いで更なる遅れを取ることになった。そして、前線のタレントが故障から戻ってくることをミハイロビッチ監督は喜んでいる。試合終了直前の途中出場が7試合続いている本田にバロテッリ、メネズ復帰後、出番はあるのだろうか。

 この第14節を終えて、ミランの勝ち点は23になった。全20チームのセリエAの前半戦が終わるのは第19節だ。指揮官の言葉をそのまま受け取れば目標の勝ち点は38であるため、5連勝以外に達成する道はない。上機嫌のミハイロビッチ監督から、前半戦残り試合全勝宣言が飛び出すほど、ミランはシステム変更とニアングの爆発で大きな改善の兆しを見せている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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