ミラン指揮官、超攻撃的なシステム変更で古巣に圧勝! 「4−2−4システムだと考えている」

本田と定位置を争う男たちが大爆発 ミハイロビッチ監督「ニアングは重要な選手」

 基本システムとしていた4−3−3を捨てるという賭けに出たセルビア人指揮官は大いなる成果を手にした。

「(前節の)ユベントス戦の敗戦から我々は立ち直る必要があった。システムを変えた理由は、我々の選手たちのコンディションなども考慮してのものだが、攻撃的なポジションの選手が苦労している様子が前のゲームで見て取れた。そこに一人加えることで、より危険な攻撃を生み出せると考えたからだ。私としては、4-2-4に近いシステムだと考えている。選手同士の距離が近くなることで、コンビネーションも生まれる。現実的に、3人のFWが良い状態にあることが今までなかった。ここにマリオ(・バロテッリ)も帰ってくれば、さらに良いものになるだろう」

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」とメディアセットのインタビューに試合後に応じた指揮官はこう語った。今季の開幕後、しばらくコロンビア代表FWカルロス・バッカとブラジル代表FWルイス・アドリアーノの新加入2トップ以外の選手たちに故障が相次いだ。期限付き移籍で加入した元イタリア代表FWマリオ・バロテッリも9月末から離脱している。そこに前節からフランスU-21代表FWエムベイエ・ニアングが右足骨折からの完全復活を果たしたことにより、問題なく2トップを組めることになった。

 ニアングは見事に期待に応えてみせた。先制ゴールのアシスト、PKを決めたミランでの初ゴールに、相手からボールを奪って決めた自身この日2点目のゴールと、2得点1アシストの大活躍だった。指揮官は、この若きストライカーに賛辞を送っている。

「ニアングは我々にとって重要な選手だ。プレシーズンで良いプレーをしていたが、残念ながら怪我をしてしまった。コンディションを取り戻しつつある今、素晴らしいプレーをしている。彼はすでにジェノア(昨季の1月から期限付き移籍)で自分の価値を示すプレーを見せていた」

 そして、そのニアングがPKのキッカーを務めたことにも言及した。

「彼らは、多かれ少なかれ誰がシューターを務めるべきかスタメンの選手が決まった時点で分かっている。だが、大事なことは誰が蹴るかではなく、決めるかどうかだ」

 指揮官はニアングが試合前から決められていたPKキッカーではなかったことをにおわせたが、シュートを決めさえすれば不問であると話している。

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