東京五輪を「自分の大会にする」 伊藤達哉、“U-22序列”への挑戦「この1年が毎日勝負」

日本代表MF伊藤達哉【写真:MEXSPORT/アフロ】
日本代表MF伊藤達哉【写真:MEXSPORT/アフロ】

2度目のA代表招集となったブラジルでは悔しい思いも…「コパ・アメリカが本番ではない」

 ハンブルガーSVのMF伊藤達哉は今年6月、唯一無二の経験をした。U-22日本代表の一員としてフランスで開催されたトゥーロン国際大会に出場し、大会途中からはコパ・アメリカ(南米選手権)に参戦するA代表に合流するためブラジルへ飛んだ。待望のA代表デビューはお預けとなったが、「僕にとっては東京オリンピックの日が“本番”」と前を向く。東京五輪世代屈指のドリブラーが、4年に一度の祭典に懸ける思いとは――。

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 柏レイソルの下部組織で育ち、Jリーグを経由せずにドイツへ渡った伊藤が初めて年代別代表に呼ばれたのは、2018年3月に行われたU-21日本代表のパラグアイ遠征。同年9月のキリンチャレンジカップにはA代表に初選出された。今年6月のトゥーロン国際大会では、シーズン終盤に所属クラブで出番がないなかでキレのある動きを見せ、最終的に準優勝したチームをコパ・アメリカ参戦で離脱するまで牽引した。

 もっとも、東京五輪世代中心で挑んだコパ・アメリカでは、同じアタッカーのMF三好康児(横浜F・マリノス→未定)、MF安部裕葵(バルセロナ)らがA代表デビューを飾るなか、グループリーグ3試合で最後まで出場機会は巡ってこなかった。伊藤は悔しさとともに現実を受け止めつつ、ここが“ゴール”ではないと語る。

「結果的に出番をもらえなかった意味では、現時点の序列みたいなものを僕は把握したつもりでいます。僕にとっては東京オリンピックの日が“本番”。コパ・アメリカが本番ではないので、東京オリンピックに向けてその序列を一つずつひっくり返して、本番で活躍したいと思います」

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