「日本でやってくれた」 引退迫るトーレスの“置き土産弾”に母国スペイン紙も注目
鳥栖FWトーレスが天皇杯柏戦の延長戦で決勝弾 「ボールを奪い去った」
サガン鳥栖は17日、J1リーグ第23節で湘南ベルマーレとの対戦を控えている。元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは、現役引退のラストゲームまで残り2試合となっているが、母国スペインメディアが14日に行われた天皇杯3回戦の柏レイソル戦で決めた決勝ゴールに脚光を当てている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
アトレチコ・マドリードでトップデビューを飾ったトーレスは、リバプール、チェルシー、ACミランと数々のビッグクラブを渡り歩き、昨夏に鳥栖へと加入。熾烈な残留争いに巻き込まれるも、前線で体を張るターゲットマンとして“フォア・ザ・チーム”のプレーに徹し、J1残留に貢献した。
しかし、今季は度重なる負傷離脱やルイス・カレーラス監督の解任に加え、現在の金明輝監督の下では先発を外れる試合が増えるなど厳しい時期を過ごしていたなか、トーレスはシーズン半ばで引退を決断。23日にホームで行われるヴィッセル神戸戦を最後に、スパイクを脱ぐことを表明していた。
柏戦ではベンチスタートだったトーレスだが、延長戦の頭からピッチに投入される。すると、0-0で迎えた延長前半6分、敵陣で果敢なハイプレスをかけたトーレスが相手DFから高い位置でボールを奪うと、そのままドリブルで運び、相手GKとの1対1の状況で冷静にゴール左隅へと流し込んだ。
試合後、トーレスは公式ツイッターで「ラストゴールに近い」と投稿。さらに、スペインメディアも母国のエースの一撃に反応している。スペイン紙「AS」は「引退が残り1週間に迫るなか、トーレスが日本でやってくれた」と見出しを打って報じ、「彼はプレッシングし、奪い去り、至近距離で撃ち抜いた」と説明している。
また、スペイン紙「マルカ」も「トーレスが柏のDFからボールを奪い去り、延長戦でゴールを沈め、チームを4回戦へと導いた」と紹介している。刻一刻と引退の瞬間が迫るなか、トーレスは鳥栖に天皇杯ベスト16という価値ある置き土産を残すことができたようだ。