開幕戦でバルセロナがまさかの黒星スタート　試合終了間際の劇的弾に沈む

　バルセロナは現地時間16日、リーガ・エスパニョーラ第1節でアスレティック・ビルバオと対戦し、0-1で敗れた。リーグ2連覇の絶対王者が初戦でいきなりつまずく波乱の幕開けとなったが、試合終了間際にビルバオFWアリツ・アドゥリスが決めた衝撃的なバイシクルボレー弾に「センセーショナルな劇的弾」「バルセロナを唖然とさせた」と海外メディアも大々的に取り上げている。

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　エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、負傷のため開幕戦の遠征メンバーから外れたバルサは、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの新戦力が先発を飾った。しかし前半37分に、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが負傷離脱を強いられるアクシデントに見舞われる。

　不穏な空気が漂うバルセロナが攻めあぐねるなか、0-0で迎えた後半44分、世界を驚かせる一撃が生まれる。ビルバオはスローインから右サイドを突破しクロス。このボールを直前の同43分に投入されたばかりの38歳FWアドゥリスが、アクロバティックなバイシクルボレーで合わせると、鋭いシュートがゴール右へ突き刺さり、これが決勝点となった。

　王者バルセロナを沈めた一撃に海外メディアも注目。スペイン紙「マルカ」は「アドゥリスがセンセーショナルな劇的弾」と取り上げ、「ベテランストライカーが壮麗なオーバーヘッドボレーを披露した」と伝えた。英メディア「スポーツ・バイブル」は「テア・シュテーゲンはアドゥリスが召喚した有毒なボレーになす術もなかった」と、“制御不能”な一撃であったことを表現している。

　英紙「ガーディアン」は「バルセロナを唖然とさせた」と指摘し、開幕戦にしてアドゥリスにとってキャリア最高のゴールが生まれたことを紹介している。3連覇を見据えるバルセロナにとっては想定外の船出となった一方、アドゥリスが突き刺した圧巻のバイシクルボレー弾は、どんな守護神にとっても止めることが困難なスーパーゴールだったことは間違いないだろう。