7戦連続で途中出場のミラン本田 決定的ラストパスも”アシスト未遂”に
ゴール前のバッカに完璧なパスも…
後半に入ってもミランの勢いは続いた。セットプレーキッカーのチェルチが上げたボールに、ニアングが立て続けに合わせてゴールに迫ると、後半4分、ゴールキックを味方にショートパスでつなごうとした相手の不用意なパスをニアングがカットし、そのまま持ち込んでシュート。これが決まり、3-0とリードを広げた。
3点をリードしたことでミランの攻撃はやや単調になり、チーム自体も多少トーンダウンした。それでも、サンプドリアも有効な反撃を繰り出せず3-0のままゲームが進んでいった。シニシャ・ミハイロビッチ監督は、後半29分に2得点のニアングに代えてFWルイス・アドリアーノをピッチに送り込んだ。すると同34分、右サイドからチェルチが左足で上げたクロスをアドリアーノが胸トラップからシュート。これが決まり4-0とリードを広げた。
直後の同35分、チェルチに代わって本田がピッチに送り込まれた。すると同40分、本田が大きな見せ場を作る。相手最終ラインの不用意なパス回しに狙いを定めると、猛然と前にダッシュしてボールをカット。こぼれたところにいたアドリアーノから縦パスを受け、右サイドからペナルティーエリアに侵入すると相手DFを引きつけてラストパス。ゴール前で完全にフリーになったFWカルロス・バッカへのパスが通ったが、バッカはここでGKとの1対1を決められなかった。本田から見れば、アシストを1つ損した形になってしまった。
同42分、サンプドリアが一矢を報いる。FWエデルがドリブルでペナルティーエリアに侵入したところで、途中出場のMFアンドレア・ポーリが手を掛けて倒してしまいPKの判定。これをエデルが冷静に決め、スコアは4-1に。結局、このまま試合終了。ミランはミハイロビッチ監督の古巣対決を大勝で制した一方、無失点でゲームを終えられなかった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images