7戦連続で途中出場のミラン本田 決定的ラストパスも”アシスト未遂”に
ニアング2ゴール サンプドリアに4-1と快勝
日本代表FW本田圭佑が所属するACミランが、3試合ぶりの勝利を飾った。28日の本拠地サンプドリア戦で、ミランは4-1と大勝した。9試合連続のベンチスタートとなった本田は、4-0の後半35分に7試合連続で途中出場。FWカルロス・バッカに「あとは決めるだけ」のラストパスを通したが、バッカのシュートが決まらずにアシストはつかなかった。
この試合で最初のチャンスを作ったのは、ローマで元日本代表MF中田英寿氏とチームメートだったヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の就任から2試合目になる、アウェーのサンプドリアだった。キックオフから30秒と経たないうちに、2人がかりでバックパスを受けたミランの16歳の新鋭GKジャンルイジ・ドンナルンマにプレッシャーをかけ、フィードが中途半端になったところをカットしたFWロベルト・ソリアーノがミドルシュート。この一撃は、ゴールの枠から飛び出していたドンナルンマが必死に戻ってセービングし、ミランは事なきを得た。
しかし、前半のサンプドリアが輝きを見せたのは、この1プレーのみだった。その後はミランが圧倒的にゲームを支配すると、前線の選手たちが存在感を見せる。2トップの一角に入ったFWエムベイエ・ニアングが右サイドを中心にボールを受けてドリブルやミドルシュートでチャンスを作ると、前半16分にはMFアレッシオ・チェルチのパスを受け、反転して右サイドを切り崩したニアングのシュート性のクロスに、ファーサイドからMFジャコモ・ボナベントゥーラが走り込み、押し込んで先制に成功した。
その後もミランの勢いは衰えない。サンプドリアのパスを中盤でカットして攻撃につなげるプレーが続き、完全に主導権を奪った。前半38分には、DFイニャツィオ・アバーテのアーリークロスをニアングが相手と競り合い、ファーサイドにこぼれたところにボナベントゥーラがフリーで合わせにかかる。そこを相手DFに後ろから引き倒され、PKの判定となった。キッカーを任されたニアングが豪快に蹴り込み、2-0とリードを広げた。ニアングは、これがミランでの初ゴールとなった。