今夏64億円で獲得した右SBワン＝ビサカ、開幕戦チェルシー戦の4-0勝利に貢献

　マンチェスター・ユナイテッドは現地時間11日、本拠地オールド・トラッフォードでチェルシーとのプレミアリーグ開幕戦に臨み、4-0と快勝した。オレ・グンナー・スールシャール監督の下、名門復活へ向けて最高のスタートを切ったが、今季大きく変わったと言えるのが最終ラインの陣容だ。クラブ公式インスタグラムは強豪チェルシー相手の無失点快勝劇を受けて、1本の動画を公開。今夏にクリスタル・パレスから5000万ポンド（約64億円）で獲得した21歳の新加入DFアーロン・ワン＝ビサカの好プレー映像に、ファンは「プレミアリーグ最高の右SB」「スパイダーマン」など喝采を送っている。

　ユナイテッドが“ビッグ6”の直接対決で、最高のスタートを切った。フランク・ランパード新監督が率いるチェルシーを相手に、前半18分にイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードのPKで先制すると、後半に攻撃陣が爆発。後半20分にフランス代表FWアンソニー・マルシアルが2点目を奪うと、同22分、同36分とフランス代表MFポール・ポグバの2アシストから、ラッシュフォードと新戦力のウェールズ代表FWダニエル・ジェームズがゴールを決めた。

　そして守っては、大型補強を敢行した4バックが機能。DF史上最高額となる8000万ポンド（約102億円）で獲得したイングランド代表DFハリー・マグワイアが中央を引き締めれば、右サイドバックを務めたワン＝ビサカもサイド突破を許さず、ユナイテッドでのリーグデビュー戦で無失点勝利に導いた。

　とりわけ観る者にインパクトを与えたのは、ワン＝ビサカの躍動ぶりだっただろう。爆発的なスピードと屈強なフィジカルを武器に、時に体を投げ出しながら相手ボールを的確に奪う姿は痛快そのもの。ユナイテッド公式インスタグラムが、チェルシー戦でワン＝ビサカが見せた好守シーンの映像を公開すると、再生回数は1日で300万回を突破。コメント欄には「次代のリオ・ファーディナンド」「プレミアリーグ最高の右SB」「ワールドクラス」など、すでにプレミア屈指の実力者だと称える声のほか、「クモの巣」「スパイダーマン」「美しいタックル」「マンチェスターの偉大な壁」「なんてクレイジー！」など、相手の行く手を阻む守備力の高さに感嘆の声を上げるものも目立っていた。

　昨季はプレミアを6位で終えるなど失意のシーズンを過ごし、今季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したユナイテッド。再スタートを切るなか、ワン＝ビサカの加入は名門復活への重要なピースになるかもしれない。