“右SB”冨安健洋、21億円投資のボローニャ守備陣で輝き 伊紙「わずか数週間でアイドル」

ボローニャで輝きを放つ日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】
ボローニャで輝きを放つ日本代表DF冨安健洋【写真:Getty Images】

右SBとして評価を上げている冨安 「ダイナミックなクオリティーを持っている」

 今夏、ベルギー1部シント=トロイデンからイタリア・セリエAのボローニャへ加入した日本代表DF冨安健洋が、新ポジションで輝きを放っている。日本代表でもセンターバック(CB)の主力として成長著しい20歳は、新天地で右サイドバック(SB)を任されており、そのパフォーマンスをイタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が、「ダイナミックなクオリティーを持っている」と絶賛している。

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 現地時間10日に行われた親善試合ビジャレアル戦(3-4)で初ゴールを挙げた冨安。同紙は、ここまでプレシーズンを過ごすボローニャの仕上がり具合について分析しており、守備の向上を求めている。ビジャレアル戦までの練習試合4試合で11失点しているボローニャは、最終ライン4人のうち、2人が新加入メンバー。その1人が冨安で、主戦場のCBではなく右SBの主力として考えられているようだ。

 14日付の「コリエレ・デロ・スポルト」紙は、「ロッソブルー(イタリア語で赤と青)のスタッフの選択は、冨安を右SBとして、チームに巻き込むようだ」とし、その理由を右SBが本職のセネガル代表DFイブラヒマ・エムバイエよりも「ダイナミックなクオリティーを持っている」からだと説明した。そして、「この日本人選手は、計り知れない魂と身体を新たなイタリアの冒険に注ぎ、わずか数週間でロッソブルーのサポーターにとって正真正銘の秘蔵っ子、アイドルになった」と賛辞を述べている。

 それでも、4試合11失点。今夏は1750万ユーロ(約21億円)を守備陣に投資したにもかかわらず、守備の構築に苦戦している。同紙は、冨安自身に非があるわけではないが、「彼にとっても、ベルギーのサッカーからイタリアのサッカーに急に慣れることはできない」ことから、チームとして試行錯誤を繰り返すなかで「ボローニャのスタッフは4人のディフェンダーを理解するだけではなく、2人の中盤も守備を完全にしなければならない」と指摘している。

 “崩壊”する守備陣のなかでも、輝きを見せている20歳の日本代表。“守備の国”イタリアで、現地時間25日に迎えるエラス・ヴェローナとの開幕戦に向けてどこまで強固な最終ラインを作り上げることができるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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