11年ぶりの復活で観衆は「4万696人」 白熱のCS準決勝もスタンドは空席が目立つ

チケット販売期間の短さが響いたか

 多くの批判を浴びながら、2ステージ制とともに11年ぶりに復活した「Jリーグチャンピオンシップ(CS)」は、準決勝とはいえ、寂しさと疑問符が残る中での幕開けとなった。

 快晴に恵まれた浦和の本拠地、埼玉スタジアム。絶好のコンディションの中で近年覇権争いを繰り広げるG大阪との大一番を迎えたが、6万3700人収容のスタンドは、バックスタンドの2階席などに空席が目立っていた。後半途中に発表された観衆は4万696人。試合前々日の26日午前10時に前売り券の販売が開始され、好調な売れ行きも報じられていたが、結果的にJリーグ側が設定した販売期間の短さが響いたと見られる。

 試合前には浦和サポーターが「信念を貫け浦和レッズ、その為に今日も戦おう」との横断幕を掲げた。今季からの2ステージ制とCSの復活が発表された段階から反対の意思表示をしていた彼らは、ファーストステージ優勝を決めた6月20日の神戸戦でも、表彰式で村井満チェアマンに対して強烈なブーイングを浴びせていた。

 地上波でも生中継され、華々しい印象を多くのサッカーファンに与えるはずだったCS。ピッチ上では浦和とG大阪の両チームが、120分に及ぶ熱戦を繰り広げ、サポーターも大きな歓声を送ったが、残念ながらスタンドの一部には寂しい光景が広がっていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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