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プレミアを湧かせる「パニック・バイ」 英メディアが土壇場移籍の「成功」と「失敗」を特集
最悪の土壇場玉突き移籍
パニック・バイの失敗事例としてリバプールより紹介されたのが、現在ウェストハムでプレーしているアンディ・キャロル。2011-12シーズンに、当時イングランド人史上最高額となる3500万ポンド(約64億円)もの金額で1月31日にニューカッスルから加入。しかし、戦術の不一致や度重なる負傷も影響し、国内では「歴史的大失敗の補強」という不名誉なレッテルを貼られることになった。
キャロルの「パニック・バイ」のきっかけになったのが、当時リバプールの絶対的エースだったフェルナンド・トーレスの土壇場でのチェルシー移籍だったが、こちらも新天地で不振に陥り、5000万ポンド(約92億円)もの移籍金に見合う成果をあげることができず、移籍市場における最悪の玉突き移籍となってしまった。
そして、パニック・バイの失敗の代表例として紹介されたのが、ラダメル・ファルカオ。昨夏、マンU大型補強の最後の目玉として、移籍市場最終日にオールド・トラッフォードへやってきた「エル・ティグレ(虎)」だったが、期待を大きく裏切るパフォーマンスに終始した。
週給26万5000ポンド(約4800万円)、年俸にして約25億円という破格の待遇を受けていたこともあり、世間からのバッシングはより痛烈なものとなった。今夏にチェルシーへと加入したファルカオだが、依然として不振から抜け出せずにいる。
果たして今後の移籍市場は、プレミアリーグにどのようなパニック・バイを引き起こすのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images