ペップの来季去就に衝撃の展開 宿敵レアルの次期監督就任の可能性が浮上

地元各紙が報道 名将は禁断の道を歩むのか

 バイエルン・ミュンヘンのペップ・グアルディオラ監督は、来季プレミアリーグ強豪マンチェスター・シティの監督就任で合意に達したとスペインメディアで報じられるなど、去就問題が加熱している。そしてここにきて、選手としても監督としてもバルセロナで過ごした指揮官にとっては宿敵となる、レアル・マドリードの次期監督に就任する可能性が急浮上。カタルーニャ地元紙「ARA」が報じている。

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウで迎えたバルセロナとのエル・クラシコで、0-4と歴史的な惨敗を喫したレアルは、ラファエル・ベニテス監督が更迭の危機に直面し、スタンドの観衆は白いハンカチを振り回してフロレンティーノ・ペレス会長の退任を要求するなど、激震が続いている。ペレス会長は緊急記者会見を開き、取締役会でベニテス監督の6月までの続投を支持したと発表したが、ここにきてグアルディオラ監督の招聘という衝撃の人選が浮上している。

 グアルディオラ監督はバルセロナの下部組織で育ち、1990年にトップチームデビューを果たした。2001年にセリエAブレシアに移籍するまで、リーグ戦6度優勝、UEFAチャンピオンズカップ(CLの前身)で1度優勝を果たしている。バルサの監督としては08年から12年まで指揮を執り、リーグ優勝3回、CL2度など数々のタイトルを手にしてきた。

 今季限りでバイエルンと契約満了となるペップは、レアルの監督には就任しないと常々口にしているだけに、スペイン地元紙「マルカ」は「グアルディオラが許しがたいレアル・マドリードとのつながり」と報じるなど、全世界に大きな衝撃を与えている。

 27日に行われたヘルタ・ベルリン戦前日会見をグアルディオラ監督がドタキャンするなど、過熱する一方の去就問題。果たしてスペインの名将は、プレミア初挑戦の道を歩むのか、それとも宿敵への禁断の就任という道を進むのか。慰留に全力を注ぐバイエルンの動きを含めて、しばらく騒がしい日々を過ごすことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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