”左足の魔術師”リバウド、日韓W杯の反転ボレー弾に再脚光 「天才的」「偉大なゴール」
決勝T1回戦のベルギー戦で炸裂 ロナウジーニョの芸術アシストから左足一閃
“サッカー王国”ブラジルは今夏、自国開催のコパ・アメリカ(南米選手権)で久しぶりの国際大会制覇を成し遂げた。世界各国にきら星の如く名手を輩出しながら、近年は苦戦が続いているセレソンだが、史上最多5回の優勝を誇るワールドカップ(W杯)で最後に頂点に輝いたのは、2002年の日韓大会だった。その大会でエースナンバーの10番を付けたFWリバウドの華麗な一撃がW杯公式インスタグラムで公開され、「左足の魔法」「地球上で最も美しいフットボール」など反響を呼んでいる。
日本中でサッカーブームが巻き起こった02年W杯。王者フランスやアルゼンチン、イタリアなどの優勝候補が早期敗退を喫するなか、7戦全勝で頂点に駆け上がったのがブラジルだった。攻撃陣にFWロナウド、MFロナウジーニョ、リバウドの「3R」を擁したチームは、圧倒的な個人技で観衆を魅了。その勇姿は、日本の多くのサッカーファンの脳裏に深く刻み込まれているはずだ。
今回、W杯公式インスタグラムが回顧したのは、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(2-0)、“左足の魔術師”の異名を持つリバウドが決めた先制ゴールのシーンだ。
神戸ウイングスタジアム(現・ノエビアスタジアム神戸)で行われた一戦は0-0のまま推移していたが、後半22分に「3R」の2人が輝きを放つ。右サイドでボールを受けたロナウジーニョが相手と対峙。キックフェイントから左に切り返すと、右足アウトフロントで意表を突いた柔らかなクロスを供給する。このボールをペナルティーアーク内で、相手ゴールを背にしながら胸トラップしたリバウドは、空中でボールを左足でコントロールして素早く反転。そしてワンバウンド後に左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートは相手DFの足に当たってわずかにコースが変わり、ゴールネットを揺らした
この動画公開を受けて、コメント欄には「史上最高の1人による左足の魔法」「魔術師」とゴールを決めたリバウドを称える声はもちろん、「リバウドのゴールは良いが若きロナウジーニョのパスは天才的」とアシストをしたロナウジーニョに賛辞を送るものや、「世界最高のセレソン」「W杯の歴史で偉大なゴールの一つ」「地球上で最も美しいフットボール」「ドリームチーム」など、ブラジル代表全体を称賛する声も上がっていた。
日本中が熱狂した夏から17年。横浜でW杯を掲げたブラジルのプレーは、今も世界で語り継がれている。