波乱が続く今季のプレミアをマンUの伝説的DFが酷評 「過去15年間で最低水準」

「世界最高の選手がいない」と語るファーディナンド氏

 今季のプレミアリーグは日本代表FW岡崎慎司の所属するレスター・シティが第13節終了時点で首位に立ち、昨季王者のチェルシーが15位に低迷する波乱の前半戦となっている。マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、今季のプレミアリーグのレベルを「過去15年間で最低水準」と切り捨てている。英テレビ局「BTスポーツ」で語ったもの。

「今年のチームはここ15年間のレベルにない。今年は私が長い間見てきたプレミアリーグで、最低水準だ。まず、世界最高の選手はプレミアリーグでプレーしていない。最高の選手の中の2巡目もプレミアでプレーしていない。こんなことはあったのか?」

 伝説のストッパーは舌鋒鋭く語った。古巣のユナイテッドは、2年間で500億円以上の強化費を費やして補強を敢行した。だが、メッシ(バルセロナ)、クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)ら世界最高の選手はプレミアにはいない。その下のレベルの名手もいないと酷評している。

「もう一つの理由は今年のチームで、2008年のユナイテッド、1999年のユナイテッド、第一次モウリーニョ政権のチェルシー、インビンシブルズ(2003年のアーセナル無敗優勝)に勝てるチームはどこにもない。それは事実だ」

 フットボールは戦術的、フィジカル的、技術的にも進歩しているが、16年前のサー・アレックス・ファーガソン前監督の率いたユナイテッドにも勝てるチームは、今のプレミアに存在しないと指摘している。莫大な放映権収入を手にしながら、UEFAチャンピオンズリーグの舞台でも苦戦の続くプレミア勢だけに、リオの苦言は骨身に沁みそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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