イニエスタ、執念の“3人抜き”アシストを海外称賛 「日本で才能を発揮し続けている」

神戸MFイニエスタ【写真:Noriko NAGANO】
神戸MFイニエスタ【写真:Noriko NAGANO】

大分戦で古橋の先制ゴールを演出も…神戸は5戦連続未勝利と苦戦

 ヴィッセル神戸は10日のJ1リーグ第22節で大分トリニータと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。リーグ戦6試合連続で先発出場を果たした元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、華麗なドリブルからFW古橋亨梧の先制ゴールをアシスト。海外メディアも「クオリティーを示し続けている」と変わらぬ技術の高さを称えている。

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 前節終了時点で15位に沈む神戸は、アウェーの昭和電工ドーム大分に乗り込み、6位と好調な大分と対戦した。チームは4試合未勝利(1分3敗)と不調が続き、さらに元スペイン代表FWダビド・ビジャや元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが欠場するなか、この日も攻撃陣を牽引したのは司令塔イニエスタだった。

 試合を動かしたのは0-0で迎えた前半32分、左サイドでフリーでボールを受けたイニエスタは右前方へとドリブルを開始。すると素早くチェックに来た大分FWティティパンに左から体を寄せられバランスを崩してしまう。右への進路をふさぐMF前田凌佑と挟まれるような形になるが、ここで名手が技術を発揮する。ピッチに左膝をついて倒れ込みながらも、右足インサイドでボールを前にかき出すと、大分の2人を一気に置き去り。慌てて寄せにきたMF長谷川雄志も縦にドリブルをしてかわすと、最後はペナルティーエリア内の古橋にパスを通して、振り向きざまの豪快な先制ゴールを導いた。

 このワンシーンに、海外メディアも反応。スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版が「エル・セレブロ(頭脳/イニエスタの愛称)は日本で才能を発揮し続けている」と綴れば、海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン版も「マンチェゴ(マンチャ地方出身者。イニエスタのこと)のミッドフィールダーはヴィッセル神戸の試合でクオリティーを示し続けている」と称賛。さらに「結果はついてきていないが、スペイン人がチームの組織のなかで依然として重要であるのは事実だ」と、苦しいチーム状態のなかでも存在感を放っていると記している。

 この試合でも神戸は後半に同点に追いつかれ、1-1のドローと連続未勝利は「5」に伸びた。順位も15位と変わらず歯がゆい状況が続くが、キャプテンマークを巻いたイニエスタは勝利への執念を示し、チームの攻撃を牽引している。

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