「まだまだ足りない」 18歳MF斉藤光毅の飽くなき意欲「全てにおいて一段階上に」
横浜FCのMF斉藤光毅、水戸戦でトップ下に入り躍動も勝利を逃して反省の弁
J2横浜FCは10日、リーグ第27節で水戸ホーリーホックと対戦し、0-0で引き分けた。横浜FCのU-20日本代表MF斉藤光毅は先発出場して後半44分までプレー。迫力ある突破で会場を沸かせた一方、試合を優位に進めながらもドローに終わり「決めるところで決めて勝ちにつなげられたらよかったんですけど、それができなかった」と悔やみ、成長への意欲を示している。
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この日、18歳の誕生日を迎えたばかりの斉藤光は、前節アビスパ福岡戦(2-0)に続いて4-2-3-1システムのトップ下として先発出場。「前回よりは少し慣れて、(ボールの)受け方やポジショニングは分かりましたけど、まだまだ足りない」と振り返ったものの、中央での迫力あるドリブル突破で存在感を発揮した。序盤から横浜FCがリズムを握った要因の一つだったと言っていい。
チームで主にトップ下を務めるのは、元JリーグMVPのMFレアンドロ・ドミンゲス。偉大な“手本”を間近に見つつも、斉藤光は自分のスタイルを見失うことはない。
「レアンドロは足元でボールを受けて、剥がして、ゲームメークやフィニッシュにつなげられる。自分は裏に抜けたり、もっと前を向いて仕掛けたりというタイプ。もちろんレアンドロのことは見て、良いところは盗んで、自分の良いところをもっともっと伸ばしていくことを意識してやっていきたいと思います」
もっとも、スコアレスドローに終わった水戸戦を振り返ると反省の弁が口をつく。「決めるところで決めて勝ちにつなげられたらよかったんですけど、それができなかった」ことが理由だ。自身も後半22分にDF武田英二郎のクロスから決定機を迎えたが、叩きつけたヘディングシュートはクロスバーの上を通過していった。「全てにおいて一段階上に行かないといけない」との思いを新たにしながら、「練習からしっかりやっていけたら」と意欲を示した。
その練習には、今夏加入した元日本代表MF中村俊輔もいる。日本屈指の経験値を誇るレフティーとの日々は「本当に全部」が学びになっているという斉藤光。意欲あふれる若き才能は、これからどのような成長曲線を描いていくのだろうか。
(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)