本当に“公平・公正”だったのか? FC東京対仙台、新ルール適用でPKやり直し
ルール改正の影響で曖昧だったものが厳密化 GKには早急な対応策が必要
今回、GKスウォビィクに適用されたルールは、Jリーグで8月から導入された新しい競技規則による変更点ではなく、それ以前でも以後でもファウルであり警告の対象となるプレーだ。ただし、PK時のGKに関するルールは以下のとおり変更されている。
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【旧ルール】
「ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいなければならない」
※「Laws of the Game 2018/19」より抜粋
【新ルール】
「ボールがけられるとき、守備側チームのゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない」
※「Laws of the Game 2019/20」より抜粋
これまではボールが蹴られるまでGKはゴールライン上にいならければならなかったが、今回の協議規則の改正により片足だけゴールライン上にあれば良いことになった。つまり、1歩分だけボールに近づくことが許されたことになり、GKにとってはこれまでよりも有利になったと言っても良い改正だ。
渡邉監督も認めているように、厳密なルールに則れば何の言い逃れもできないファウルであることは間違いない。ましてや、ルール改正後の2節目であることを考慮すれば、審判員がそこに注目して判定を下すことは予想されること。それに対して、何も対策をしてこなかった仙台に落ち度があることは否めない。
確かに、これまではそのプレースピード故か多少は見逃されてきた曖昧なルールではあった。しかし、ルールの改正があったということは、これからは厳密に取りますよという宣言でもある。JリーグではまだVARが導入されていないが、導入されれば判定はより明らかになる。目で追い切れなかったことがはっきりとわかるようになったことを加味したルールの改正なのだ。よって、現行のルールが適用される以上は仙台に限らず各チーム各GKは早急に対応策を考えたほうが良い。