浦和、“3試合連続ドロー”に選手は何を思う? 「良い方向へ進んでいる」「変わり目」
札幌戦で1-1ドロー、大槻体制でセットプレーからリーグ戦初ゴール
浦和レッズは10日のJ1リーグ第22節で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1-1で引き分けた。浦和はこれでリーグ戦を3試合連続の引き分けで、勝ち点を伸ばし切れていない。
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第16節の延期分となった7月31日の鹿島アントラーズ戦と、8月4日の前節名古屋グランパス戦は、いずれもホームで先制を許し、後半終了間際に追いつく試合展開だった。大槻毅監督は試合の入りに対して名古屋戦後に課題を語った。この札幌戦も立ち上がり2分にセットプレーから大きなピンチを招いたが、先制されることはなくゲームを進め、0-0でハーフタイムを迎えた。
そして後半に入ると12分にMFエヴェルトンが先制点。これは、FW武藤雄樹のコーナーキックをファーサイドでDFマウリシオが折り返したものを押し込んだゴールだった。浦和にとっては、6月1日の第14節川崎フロンターレ戦から指揮を執っている大槻監督の体制になって、リーグ戦で初めてセットプレーから決めたゴールになった。
ここまでリーグ9得点のFW興梠慎三は「やっぱりセットプレーで取れると楽になる」と話し、攻撃参加をしているDF岩波拓也も「毎週、練習をやっていても取れていなかった。前向きなことだと思う」と話した。長年にわたりセットプレーキッカーを務めてきている主将のMF柏木陽介が負傷からの復帰とコンディション向上に時間が掛かっているなか、流れの中から最後はエース興梠に頼るという部分が多くなっている浦和にとって、3試合ぶりの先制点という要素も合わせてポジティブなことだったのは間違いない。
しかしながら、全体的にはMF青木拓矢が「想像以上に収まる状態だった」という札幌の長身FWジェイに手を焼く面も多かった。そして同23分、浦和はカウンターで大きくサイドに展開されると、MF白井康介のクロスでニアサイドに飛び込んだジェイと岩波が競り、そこにマウリシオも絡んでゴール前が混乱。そのこぼれ球をFW鈴木武蔵に押し込まれた。岩波は「ボールがこぼれてからも時間があった。もう少し何かができたのではないかと思う」と、失点を悔やんだ。
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