浦和痛恨 エース興梠がチャンピオンシップ準決勝G大阪戦を首の故障で欠場危機

指揮官、悲願のリーグ初制覇なるか?

 一方で、ペトロヴィッチ監督はこの一発勝負を勝ち抜くために重要なものはメンタル面だと強調した。

「お互いに強いチーム同士の対戦であり、このようなシチュエーションは働きかけなくても選手のモチベーションが上がる。その中で、いかに頭の中を整理して戦えるかが重要だ。私が就任してからの4シーズン、浦和は毎年悔しい思いをしてきた。そういった経験はメンタルの強さにつながるはずだ。あとは、それを選手がどう生かすことができるかだ」

 指揮官自身が語ったように、浦和は2012年のペトロヴィッチ監督就任以来、タイトル争いをしながら栄冠に手が届かないシーズンを過ごしてきた。指揮官は、自身の経験も照らし合わせながら、祈るように言葉を残している。

「私のオーストリア時代からのキャリアを振り返っても、一発勝負に対しての運がなかったと感じている。間違いなく言えることは、浦和レッズは明日良いゲームをする。だから、明日は運が味方して欲しい」

 人事を尽くして天命を待つ——。オーストリア出身のペトロヴィッチ監督だが、そんな言葉がピッタリくるような面持ちで会見を終えた。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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