サラゴサが「クーデターを起こす」 “アジアベスト”香川獲得の衝撃にスペイン紙が着目
1部セルタ行きが報じられていたなかで、2部サラゴサが香川と2年契約でクラブ間合意
日本代表MF香川真司は現地時間9日、ドイツ1部ドルトムントからスペイン2部レアル・サラゴサへの移籍でクラブ間合意に至ったことが正式発表された。スペイン1部セルタも移籍候補に挙がっていたなかで、2部クラブ行きの決断は大きなインパクトを残したが、スペイン紙「マルカ」は「サラゴサが香川を誘い、クーデターを起こす」と伝えている。
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香川はドルトムント通算7年目の2018-19シーズン、ルシアン・ファブレ監督の構想外となり、ベンチ外が続く苦しい日々を過ごした。冬の移籍市場でトルコ1部ベジクタシュへの期限付き移籍を決断。デビュー戦で2ゴールを挙げる活躍を見せたが、レギュラー奪取とはならず、リーグ戦14試合4得点でシーズンを終えた。
今オフに保有権がドルトムントに戻ったが、香川はプレシーズンツアーやキャンプには帯同せず、移籍先を模索してきた。ベジクタシュやスペイン1部セルタへの完全移籍が噂されたなか、9日にスペイン2部のサラゴサと2年契約を結ぶと公式サイトで発表された。香川自身も自身の公式ツイッターにスペイン語で、「レアル・サラゴサに加入できてとても嬉しいです。1部に戻るために戦います!!」と喜びと決意を綴っている。
スペイン紙「マルカ」は「サラゴサが香川を誘い、クーデターを起こす」と題して移籍をレポート。6日にサラゴサのビクター・フェルナンデス監督は移籍市場終了までに衝撃的な加入があると明かしていたことに触れつつ、「その時点では詳細には言及していなかったが、今の時点では誰の話をしているのか分かる。サラゴサはドルトムントから日本人プレーメーカーと2年契約のサインを完了した」と伝えている。
「小規模予算のクラブがアジアのベストプレーヤーを獲得できたのはまさにクーデターだ。ラ・ロマレーダ(サラゴサの本拠地)の担当者はクラブ加入を納得させた。サラゴサの歴史において、長谷川アーリア(ジャスール)に続く2番目の日本人選手となる。多くのサラゴサファンは、2012-13シーズン以来の1部昇格を夢見ている」
念願のスペインリーグでプレーするチャンスをつかんだ香川。昇格のキーマンとして充実のシーズンを過ごすことが期待される。