悲願のリーグ制覇に挑む”浦和の太陽” 「楽しむ」原点を忘れず攻撃を輝かせる

パスを散らし相手のカウンターを封じる

 浦和のリーグ戦ラスト2節は、立ち上がりの良さが目立っている。セカンドステージ第16節の川崎戦こそ勢い良く奪った先制点を勝利につなげられなかったが、続く第17節神戸戦では前半13分までに3点を奪って試合の行方を半ば決定づけた。一発勝負の決戦となる週末のゲームでも、そうした勢いのある試合への入り方を目論んでいる。

「立ち上がりにグンといって、そこで点を取れたら大きい。最初からガッと入っていくのが今のレッズのスタイルだし、今までには出せなかった良さだから。ただ、そこで取れなかった時に、どれだけそこから我慢できるか。ボールを保持して相手を押し込んだとしても、一度下げてやり直すという時間を作らないと、カウンターで失点する可能性がある」

 警戒すべきは、浦和が攻め込んでいながら得点を奪えない時に発動する、G大阪のカウンターだと語った。それを封じ込めるためにも、前後左右にボールを動かし、相手の攻撃陣を守備に走らせることで体力を奪う。それが、ボディーブローのような効き目を持つカウンター対策になる。

「延長やPKに持ち込まず、90分で決める気ではやりたい。だからといって、時間がなくなった時に無理に攻めることもない。どちらも残り時間が少なくなっても、1回の攻撃で点を取れる力がある。自分たちの方が良いサッカーはしていると思うけど、ガンバや広島は勝負強さやギリギリの競り合いに持ち込むうまさがある。そこに持ち込まれる前に決めるのが理想」

 

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