在籍18年で国内主要タイトル14冠 常勝鹿島を支えた”和製ギグス”本山が退団
惜別コメントを残し、現役続行に意欲
J1の鹿島アントラーズが26日、元日本代表MF本山雅志の今季限りでの退団を発表した。東福岡高卒業後、1998年に鹿島に加入した生え抜きドリブラーで、在籍18年はGK曽ヶ端と並んでクラブ最長だった。
元日本代表のフィリップ・トルシエ監督に「和製ギグス」と称されるほど、圧倒的な才能を誇った鹿島の背番号10は、リーグ戦通算365試合出場38得点の成績を残している。公式サイトでは惜別のコメントを発表している。
「高校卒業からプロの世界に飛び込み、鹿島アントラーズという最高の環境で18年もの間サッカーができたことは、本当に幸せでした。試合前の空気、ピッチで戦う誇り、サポーターの声、タイトルの歓喜。今後を考えるうえで自分のキャリアを振り返った時、色々な情景や感情が沸いてきました。
しかし、最後には、やはり『まだピッチに立ち続けたい』という気持ちが残りました。試合に出場して、チームに貢献したい。プロ選手としてあるべき姿を追い求めたいという願いから、退団を決意しました。ここから新たな挑戦が始まります。
これまでともに戦ってきたチームやクラブスタッフ、スポンサーや地域の皆さま、そして最愛なるサポーターの皆さんには、本当にお世話になりました。皆さんへの感謝の気持ちを表現しようとしても、言葉ではとても伝えきれません。いつの日か恩返しができるよう、アントラーズで得たものすべてを次の挑戦につなげたいと思います。18年間、素晴らしい経験をありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします」
Jリーグ優勝6回、ナビスコカップ優勝5回、天皇杯優勝3回と常勝鹿島の礎となった本山は、18年の年月を惜しみつつ、現役続行の意向を表明している。
また鹿島は、同日にFWダヴィ、DF鈴木隆雅、GK佐藤昭大の3選手の今季限りでの退団も発表している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images