深刻なマンUの得点力不足 強気なファン・ハール監督も「心配している」
CLで2位に転落 敵地での最終節は「難しい一戦」に
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、25日のUEFAチャンピオンズリーグのグループB第5節PSV戦で0-0に終わったことにより、得点力不足に悩む攻撃陣の状態を危惧して「心配している」と嘆いた。グループステージ最終節のヴォルフスブルク戦に決勝トーナメント進出の望みを懸けるが、チームには改善の余地が残されているようだ。英国営放送「BBC」が報じている。
「我々はいいプレーをしていなかった。前半は平凡な出来に終わった。後半、私はいくつかの選手交代をしたが、好転することはなかった」
ファン・ハール監督はPSV戦の結果をこのように振り返った。ここ最近のホームゲーム5試合は無失点を続けているユナイテッドだが、その一方で得点も6と苦しんでいる。指揮官は「もちろん、私は(得点力不足について)心配している」との思いも明かしている。それでも、「ゴールはやって来るだろう。3点取れる試合もあれば、次の試合には点が取れないこともある。これがフットボールだ」と強気な姿勢も崩さなかった。
最終節は勝ち点9でグループ首位のヴォルフスブルクと敵地で対戦する。ファン・ハール監督は「我々はヴォルフスブルクに勝たなければいけない。とても難しい一戦だ。しかし、我々のアウェーでの戦いぶりは昨季に比べて良くなっている」と最終節へ自信を見せた。勝ち点差1で2位につけるユナイテッドだが、この直接対決を落とせば、同日にCSKAモスクワとホームで戦う勝ち点7の3位PSVに逆転され、グループステージ敗退となる可能性もある。
2シーズンぶりの欧州カップ参戦となっているユナイテッドは、このオランダ人指揮官の下で成功を収めることができるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images