ギグスが選ぶマンU歴代最強イレブン 「赤い悪魔を勝利に導いた、リーダーたちだ」

個性豊かな中盤

David Beckham

 右の攻撃的MFは元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム。高精度の右足を操るカリスマについては「私が見た中で、最高のクロッサーだ。彼を走らせても、ストライドを崩すことなく、ボールを自分の蹴りたい位置に置くことができる。素晴らしいフットボーラーだ」と絶賛。左サイドで局面を打開するギグスと両翼を担ったベッカムはクロスとフリーキック、献身的な運動量でオールド・トラッフォードを沸かせた。

 中盤の底には元アイルランド代表の闘将MFロイ・キーンを選出している。1997年から2005年にセルティック移籍まで主将を務めた。7度のリーグ制覇に加え、CLも1度制した。ピッチ上で強烈なタックルとリーダーシップで存在感を示した。ベストイレブンの中でもファーストチョイスだったと、ギグスは語っている。

「彼は最高のキャプテン。最高の模範でもあった。私のメンバー表の最初に書き入れる名前だ」

 トップ下は盟友である元イングランド代表MFポール・スコールズ。アレックス・ファーガソン元監督がギグスと共に、スコールズも「ワールドクラス」と認める世界屈指の司令塔だった。クラブ通算で155ゴールも決めている。ギグスも「彼は試合をコントロールできた。キーンと完璧な補完関係だった。信じられないほどの才能の持ち主」と絶賛する。オールド・トラッフォードのレジェンドの1人であるスコールズは最近、ルイス・ファン・ハール監督の戦術を公に批判を続け、大きな話題を呼んでいる。

 左サイドには初めて現役選手が入った。レアル・マドリードのポルトガル代表MFクリスティアーノ・ロナウドだ。03年の18歳でスポルティング・リスボンから加入。09年に移籍するまで高速ドリブルで魅了した。

「彼は最高の選手だった。適応するまで少し時間がかかったけど、世界最高の選手に成長した。どんどん力強くなっていったね。どんなゴールも決めることができる。怪物だったよ」

 

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