英雄アンリ、アーセナル時代の驚異の“ビーストモード”に再脚光 「別の惑星から来た」

元アーセナルFWティエリ・アンリ【写真:Getty Images】
元アーセナルFWティエリ・アンリ【写真:Getty Images】

アンリが連続技で3人を置き去りにするなど無双ぶりを発揮

 元フランス代表FWティエリ・アンリ氏は、20年前の8月3日にアーセナルに入団した。それを記念してUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の公式ツイッターは、アーセナル時代にアンリが躍動した試合のハイライト映像を公開。無双ぶりに往年のファンを中心に、「史上最高の選手の1人」と反響を呼んでいる。

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 今年で42歳となるアンリは、17歳の時にモナコでプロデビューを果たした。その5年半後にユベントスへ移籍したが、目立った活躍を見せられず。1999年夏、モナコ時代の恩師アーセン・ベンゲル氏に勧誘されてアーセナルへ入団した。

 それまではウイングなどサイドでのプレーを強いられたアンリだったが、センターフォワードの役割を与えられたことで才能が開花。アーセナルでは375試合に出場して、228得点を挙げる活躍を見せた(2012年の復帰時も含む)。その後バルセロナへ移籍し、2010年にMLSへ。12年に2カ月間だけレンタルでアーセナルに復帰。14年12月に現役を引退した。

 CL公式ツイッターは、アンリが20年前の8月3日に当時のクラブ最高額でアーセナルに入団したことを紹介。そして、「ビーストモード」へのスイッチが入った2003年のアヤックス戦(0-0)のハイライト映像を公開した。

 公開された映像は、アンリのドリブルを中心に構成。ダブルタッチからのルーレットを繰り出す連続技で3人の相手を抜き去りペナルティーエリアに進入するシーン、裏街道からギアを上げて一気に相手を置き去りにするシーンなど、圧巻のテクニックとスピードで無双している。いずれも元チュニジア代表DFハテム・トラベルシがマッチアップしており、「相手の2番は最悪な夜を過ごした」「右サイドバックに申し訳なく思う」といった相手に同情するコメントも見られた。

 また、多くのファンからは称賛のコメントが相次いでいる。

「彼は別の惑星から来た」
「レジェンド」
「デニス・ベルカンプやイアン・ライトと共に彼はアーセナル史上最高のプレーヤーだ」「個人的な意見では、プレミアリーグに優雅さを提供した最高の選手」
「彼がボールを持ったときの技術、スピード、力強さを忘れられない」

 なかには、「彼がFIFA年間最優秀選手賞を獲得できなかったなんて残念でならない」と、当時は最優秀選手の1人であったことを主張するファンもおり、今なおアンリのプレーの数々は人々の記憶に刻まれている。

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