シティDF、“シーズンベスト級”の超絶オーバーヘッドクリアに称賛 「スペクタクル」
ウォーカーが絶体絶命の大ピンチで間一髪クリアし、延長戦、PK戦の末に勝利
イングランドのシーズン開幕を告げるコミュニティー・シールドが現地時間4日に行われた、昨季4冠王者のマンチェスター・シティとリバプールが激突した。PK戦の末にシティが勝利を収めたなか、後半終了間際にイングランド代表DFカイル・ウォーカーが見せた“オーバーヘッド”クリアが「本当にスペクタクル」「シーズンを通してもこれ以上のクリアはない」と称賛を浴びている。
コミュニティー・シールドは前年のプレミアリーグ王者とFAカップ王者が激突。昨季はシティがこの大会を含む国内4冠を成し遂げていたため、リーグ2位にリバプールとの対戦となった。
シティは前半12分にロングボールを起点にし、元スペイン代表MFダビド・シルバのお膳立てからイングランド代表FWラヒーム・スターリングのゴールで先制に成功する。
しかし、後半はリバプールがペースをつかんでいく。10分過ぎには立て続けにオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとエジプト代表FWモハメド・サラーのシュートがゴールポストを叩いた。すると、同32分、ファン・ダイクのクロスからカメルーン代表DFジョエル・マティプが頭で押し込み同点となった。その後もリバプールの猛攻がシティDF陣に襲いかかったが、後半アディショナルタイムには試合の結果を左右したと言ってもいいスーパークリアが生まれた。
リバプールのサラーがドリブルからシュートを放ち、GKが防いだこぼれ球をヘディングで押し込んだ。無人のゴールに決まったかに思われたシュートだったが、猛烈なスプリントで守備に戻った右サイドバックのウォーカーがゴールラインぎりぎりのところで、オーバーヘッドキックでクリア。間一髪のところで失点を免れた。
このウォーカーのチームを救うプレーに対しては、英衛星放送局「BTスポーツ」の公式ツイッターが「本当にスペクタクルだ。シーズンを通してもこれ以上のクリアは見られないだろう。信じられないほどの運動能力だ」と称賛のコメントを投稿した。
英公共放送「BBC」の公式ツイッターでも「モー・サラーを阻んだライン上でのシザーキック(オーバーヘッドキック)だ」とウォーカーのビッグプレーを紹介。タイトルの懸かった大一番で見られたスーパープレーは大きな反響を呼んでいる。
ウォーカーの奮闘もあり、試合は1-1のまま90分が終了。そのままPK戦となり、5人目まで全員が成功した王者シティが今季最初のタイトルを手中に収めた。