“復帰”の関根貴大、浦和を敗戦危機から救う劇的弾 「大事さ」を感じたこととは?
敗色濃厚だった名古屋戦、1-2で迎えた後半ATに起死回生の同点ゴール
浦和レッズのMF関根貴大は、4日に行われたJ1リーグ第21節の名古屋グランパスとのホームゲームで、1-2で迎えた後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴール。今夏に約2年ぶりの浦和復帰を果たしてからの初ゴールで、敗戦の危機にあったチームを救った。
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浦和はこの試合、立ち上がりが不安定だった。前半2分に先制されると、同25分にも追加点を奪われた。登録ウインドーが開いた7月20日のジュビロ磐田戦から3試合連続でスタメンの関根も、「今日は入りがフワフワしていた」と反省の弁が口を突く試合展開だった。
しかし前半アディショナルタイム、敵陣で関根がボールを奪い取ると浦和はそのままゴール前へ。ペナルティーエリア内で関根がFW武藤雄樹にボールをつなぐと、武藤の折り返しをFW興梠慎三が決めて1-2としてハーフタイムに入った。関根は「良い位置で奪い返せたところで武藤くんが良い走りをして、良いボールを上げてくれた。チームとして、あの時間帯にゴールができたことが大きかった。あのゴールがなかったら、正直きつかったと思う」と、戦局を変化させる1点だったと振り返った。
リズムを取り直した浦和は後半、かなりの時間帯を敵陣で過ごす試合展開にしたものの、最後のところを崩し切れなかった。しかし後半アディショナルタイム、浦和が左サイドでスローインを得たところで、名古屋のMFエドゥアルド・ネットが足をつって倒れて試合が止まった。その間に、名古屋の守備陣や浦和攻撃陣の一部選手は給水をしていた。ネットが立ち上がってプレー再開の許可が出ると、浦和は素早くスローイン。この時、ゴール前はマークも攻撃のポジションもハッキリしない混乱状態にあった。
そこでいち早くポジションを取っていた関根のところに、途中出場のMF山中亮輔のアーリークロスが届く。167センチと比較的小柄な関根だが「ニアは消されていたので、ボールが見えていたラインにタイミングで入っていった。(山中が)蹴った瞬間に“来た”と。ジャンプもせずにしっかりとミートだけ考えて決められた」と、スタンディングのヘディングシュートが決まって起死回生の同点ゴールになった。