年間7位で終えた横浜FM 元U-23代表の比嘉ら4選手との契約満了を発表
在籍11年の天野は感謝の思いを綴る
J1の横浜FMは24日、DF天野貴史、比嘉祐介、FW矢島卓郎、端戸仁の4選手と来季の契約を更新しないことを発表した。
4人の中で最も長い11シーズンをチームで過ごした天野は、J2千葉への期限付き移籍を終えて今季復帰したが、12年シーズン以来のリーグ戦出場ゼロに。「プロの厳しい環境で何年間プレーできるだろうと、とても不安でしたが、沢山の偉大な先輩の皆さんから多くのことを教わって、日々成長することができました」と、多くの人に愛された男は感謝の言葉を残している。
同じく、下部組織出身の端戸はプロ4年目の2012年にJ2の北九州へ期限付き移籍され、39試合14得点と活躍。翌年にチームに戻り、J1で優勝争いを演じ、天皇杯で優勝した。当時を「自分自身、育成時代から含めて日本一を1回も獲ったことがなかったので、天皇杯で優勝し、皆さんと国立で喜べたのは一生の思い出です」と振り返っている。だが、今季はリーグ戦3試合0得点に終わり、契約満了となった
流通経済大時代から、ロンドン五輪を目指す各年代の代表に名を連ねていた比嘉は、12年に横浜FMに加入。左サイドバックの主力候補として期待されたが、京都に期限付き移籍した1年を除く在籍3年間で、J1出場はわずか2試合に終わった。「期限付き移籍を含め4年間在籍したF・マリノスを離れることには、いろいろな思いがありますが、次に向けて頑張ります」とのコメントを残している。
昨季、得点力アップを担う新戦力として期待され、完全移籍で加入した矢島は、2シーズンでリーグ戦14試合に出場し無得点。本人も「チームの役に立てなかったことが、すごく残念で申し訳なかったです」と、契約満了に際したコメントに悔しさを滲ませている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images