「バックヒール弾の最高傑作」 チェルシーFWの“美技ボレー”に絶賛の嵐「完璧な魔法」
ペドロの一撃の反響が拡大 「ゾラに並ぶバックヒール弾の最高傑作」
チェルシーは現地時間7月31日、プレシーズンマッチでザルツブルクと対戦し、5-3で勝利を収めた。壮絶な打ち合いを制したが、後半12分にFWペドロ・ロドリゲスが決めた圧巻のスーパーゴールが話題を呼んでおり、海外メディアでも「数時間でネットが話題沸騰となった」「バックヒール弾の最高傑作」と反響が拡大している。
試合は前半20分にチェルシーのアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチ、同23分にPKでイングランド代表MFロス・バークリー、さらに同28分に再びプリシッチがゴールネットを揺らし、一方的な展開となる。後半5分に1点を返されるも、3-1で迎えた同12分にペドロがセンセーショナルな一撃を叩き込む。
FWタミー・エイブラハムとのワンツーで左サイドを突破したバークリーが、右足に持ち替えると、ゴール前にクロスを供給。スペースに走り込んだペドロは、ゴール方向へと向かうボールを背中越しで受けることになるが、左足のバックヒールで合わせる離れ業を披露し、軌道がわずかに変わったシュートはゴール右に突き刺さった。
この高難度ボレー弾にスペイン紙「マルカ」は、「ペドロという天才。信じられない壮絶ゴール」と見出しを打って報じると、ペルー紙「エル・コメルシオ」は「ペドロの芸術弾は数時間以内にネットで話題沸騰となった」と綴り、「このスペイン人はコントロールという選択肢を捨てた」と、意表を突くプレーを称えている。
また、衛星放送「スカイ・イタリア」は「ゾラに並ぶバックヒール弾の最高傑作」と大々的に取り上げ、「完璧なタッチの魔法」と絶賛。チェルシーの英雄である元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏が、2002年のFA杯で決めた有名なゴールを彷彿させるバックヒール弾として「ダイナミックであり壮観」と紹介していた。
ザルツブルクは途中出場の日本代表FW南野拓実が、後半40分と同アディショナルタイムに2ゴールを奪って奮闘するも、最終的にはチェルシーが5点を奪って勝利した。チェルシーは絶対的エースだったベルギー代表MFエデン・アザール(レアル・マドリード)が抜けた影響が懸念されているが、プレシーズンマッチでペドロが決めたスペクタクルなゴールは、その不安をかき消すようなインパクトを与えたかもしれない。