インターハイ初制覇の桐光学園MF西川潤 スキルを磨くために「手本とする2選手」は?
同じ左利きとして世界で活躍するベイルとマフレズが“プレーモデル”
桐光学園高校は1日、令和元年の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で悲願の初優勝を達成した。エースであるU-20日本代表MF西川潤は今年、初の全国高校サッカー選手権出場に始まり、セレッソ大阪の特別指定選手としてJリーグデビュー、さらにU-20ワールドカップ(W杯)出場、そしてインターハイ制覇と激動の半年間を過ごすことになった。次代の日本サッカー界を担う逸材として期待を集めるなか、大会前にインタビューに応じた西川は自らの手本とする選手として、世界トップクラスの2人の名前を挙げている。
瞬間的なスピードを持ち味とする17歳の西川は、昨年のU-16アジア選手権で日本を優勝に導き、大会MVPを受賞。さらにU-20日本代表にも飛び級で招集され、今年5月から6月にかけて行われたU-20W杯にも出場した。また特別指定選手として登録され、来季の加入が内定しているセレッソ大阪でも、FW柿谷曜一朗に次ぐクラブ史上2番目の若さとなる17歳1カ月23日でデビューを果たした。
昨季準優勝と悔しさを味わったインターハイで悲願の初優勝を達成し、来年の東京五輪出場にも期待が集まる西川だが、自身のさらなるレベルアップのために、参考にしている“プレーモデル”として、レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルと、マンチェスター・シティのアルジェリア代表MFリヤド・マフレズの名前を挙げた。
「ベイルとマフレズですね。同じレフティーであることはもちろんですが、マフレズは右ウイングでの位置取りだったり、カットインするタイミングなど、そこが自分に足りない部分だと思っているので、非常に参考になります。ベイルはスピードを生かしたドリブルのところで、緩急もありますし、両足でシュートも打てますし、そういったところを確認していることが多いです」
ベイルとマフレズはともに世界にその名を轟かせるレフティーだが、ベイルは縦への推進力と左足の強烈なシュートを武器とする一方、マフレズは右サイドを主戦場にテクニカルなプレーで相手守備陣を翻弄する。西川は、現段階では「どちらも伸ばしたいですけど、今はマフレズのようなプレーを磨きたいです」と語ったが、そこにベイルのような迫力あるプレーが加われば、世界で通用する強力なアタッカーへと変貌できることは間違いないだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)