宇佐美貴史、“失意”を力に変えて… 覚悟のG大阪復帰、揺るぎなき「2つの目標」とは?
もう一度欧州、もう一度W杯 宇佐美の見据える未来
そうしてつかんだW杯切符。ロシアでは、やはり経験豊富なベテランの力が偉大だった。MF長谷部誠(フランクフルト)やMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー→未定)ら精神的支柱の存在、そして30歳だったMF乾貴士(エイバル)はムードメーカーとしてチームを盛り上げ、プレーでも牽引。グループリーグ第2戦セネガル戦、決勝トーナメント1回戦ベルギー戦での2得点は、記憶にも記録にも残るものとなっただろう。間近で見ていた宇佐美は30歳で迎えるW杯の意味を十分理解している。だからこそ、また一から目指す場所に立った。
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「失敗した時、落ち込んだ時は、それが上がるきっかけになる」
「天才」「至宝」と呼ばれた少年だった。最初から完璧だったわけじゃない。だが、宇佐美が持っていた“脆さ”こそが自身を強くした。砕けるたびに必死でかき集め、より強固なものを作り上げていった。目標を追えば、また壊れてしまうかもしれない。だけど、それを恐れる姿はもうどこにもない。七転び八起き――。転んでも起き上がれば、確実に一歩進んでいる。