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【奥寺康彦が直撃!】第3回|長谷部誠が明かす「ドイツで求められるプロとしての振る舞い」
日々の積み重ねが生む信頼
長谷部 いや、そうなんだと思います。イエローカードをもらわない選手は、ボールの取り方が本当にうまいですから。ファールになったとしても、カードをもらわないようなファールとか。身体のケアも入念にされていたんですか?
奥寺 みんなが来る時間よりも早くクラブハウスに行ったり、練習が終わった後にケアをしたくらいかな。ヘルタにいた時に、マッサージをしてくれるスタッフが「オク、オマエは真のプロだな」と言ってくれたんだ。特別なことは何もしてないんだけど、そう言ってもらえて、すごくうれしかったね。
やっぱり、見ている人は見ている。もちろん、そのためにやっているわけではないよ。ただ、僕らからしても、あいつは一生懸命にやっているなというのは分かるじゃない? そうすると、信頼も生まれる。そういうことの積み重ねなんだよね。
長谷部 プロとして、当たり前のことを、当たり前にする難しさというのは、僕もそれなりの期間、プロとしてやらせてもらってきたので、よく分かります。周りの先輩方を見ていても、それができる選手は、高いレベルで、長くやれている。だから、僕も当たり前のことを当たり前にやりたいなと考えています。
――長谷部選手はみんなから見えるピッチの上だけではなく、ピッチの外の振る舞いもしっかりしているからこそ、日本人からだけではなく、ドイツ人選手たちからも尊敬されている、と清武弘嗣選手は話していますよね。
長谷部 いや、あいつは、口が上手いですから(笑)。
奥寺 ハハハ(笑)。でも、実際にそうなんだと思うよ。ドイツ人だって、絶対に分かっている。あえて尊敬していると口にしなくても、一目置いていると思うね」