浦和復帰のMF関根、“ホーム帰還”に感慨 「埼スタは特別。帰ってきたという感じがした」

浦和レッズMF関根【写真:Getty Images】
浦和レッズMF関根【写真:Getty Images】

2年ぶりに浦和でプレー 復帰2試合目でホーム埼スタのピッチに立つ

 浦和レッズのMF関根貴大は31日、J1第16節の鹿島アントラーズ戦(1-1)でスタメン出場。約2年ぶりの浦和復帰から初めてホーム埼玉スタジアムのピッチで迎えた試合に「埼スタは特別。帰ってきた感じがした」と話した。

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 関根は6月下旬に浦和への復帰が発表された。2017年の夏に当時ドイツ2部のインゴルシュタットに移籍してから、約2年ぶりに浦和でプレーすることになった。Jリーグの追加登録が可能になったのは、20日の第20節ジュビロ磐田戦から。そのアウェーゲームでも存在感を見せた関根だが、ホームゲームは久しぶりだった。

 それだけに、「このピッチでプレーするのは僕自身のモチベーションになりますからね。エコパ(磐田戦のスタジアム)よりも緊張しました。埼スタは特別。帰ってきたという感じがしましたね」と、下部組織から育った浦和で大きな声援を浴びながらプレーした。

 そして、サイドでの存在感は抜群だった。前半5分には左サイドでMFエヴェルトンにあとは決めるだけというラストパスを通し、右サイドに移った後半23分には縦に鋭く突破して中央へクロス。MF長澤和輝が中央で合わせる決定機だった。いずれもシュートが外れたことでアシストにこそならなかったが、「どっちのサイドでも良いものは出せたと思う」と、スタジアムを大きく沸かせるプレーだった。

 初年度はドイツ、2年目はベルギー1部シント=トロイデンで苦しい立場になった。欧州でのキャリアは道半ばで、関根自身も浦和への復帰を「リスタートという感覚」と捉える。それでも、浦和のシーズン後半はリーグ優勝こそ厳しいものの、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァンカップ、天皇杯といったタイトルへの可能性が残されている。

 17年のACL優勝時は、関根はグループステージの突破に大きく貢献したものの、8強以降の戦いではチームを離れた。今季は逆の立場になるだけに「戻ってきて、タイトルにフォーカスしていますからね。レッズがタイトルを取るために、自分の力をチームに与えたい」と話す。

 この日、同点ゴールを決めたエースのFW興梠慎三も「関根がいると仕掛けて1枚、2枚とはがせる。チームにとって本当に重要な選手」と、その復帰を歓迎している。浦和のサイドで躍動する背番号「41」は、シーズン後半戦で浦和に大きな勢いを与えそうな気配を見せている。

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