ペレスの2ゴールで神戸を撃破　久保の最大のライバルとなっていた可能性も？

　バルセロナは27日、RAKUTEN Cupでヴィッセル神戸と対戦し、2-0で勝利を収めた。途中出場のFWカルレス・ペレスが全2ゴールを叩き込む活躍を披露したが、英サッカーサイト「90min」は「バルセロナの新たなラ・マシア（下部組織）スター」と大々的に取り上げ、トップチームに帯同するプレシーズンで強いインパクトを残している21歳のレフティーを特集している。

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　元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、同FWダビド・ビジャ、スペイン人MFセルジ・サンペールら“元バルサ選手”との対決となったが、序盤はクラブのレジェンドであるイニエスタの強烈なミドルシュートや絶妙なスルーパスに脅かされる展開が続く。しかし、後半に入ってイニエスタがピッチを退くと、バルセロナが一方的なポゼッションサッカーを展開し始める。

　そのなかで、主役に名乗り出たのがペレスだった。0-0で迎えた後半14分、左サイドでボールを保持するペレスが、FWマウコムとのワンツーでペナルティーエリアに侵入すると、GKの股を抜く冷静なシュートで先制ゴールを奪う。さらに同41分、ペナルティーエリア左でパスを受けると、そのまま左足を振り抜き、鋭いグラウンダーのシュートはゴール右へと流れ込んだ。

　記事でも神戸戦で見せたペレスの好パフォーマンスに注目を寄せており、21歳の至宝にスポットライトを当てている。プレースタイルについては「ロッベンと比較される存在にある」と指摘し、「彼は速く、直線的で、右側から左で撃ち抜くプレーを好む」と言及。神戸戦では左サイドでプレーしたが、主戦場は右サイドであり、カットインから利き足の左足で強烈なシュートを打ち込むプレーを得意としていることを伝えている。

　また、「バルサBのチーム内得点王」とも取り上げ、今夏のプレシーズンではトップチームに帯同しているが、昨季はバルセロナB（スペイン3部）で9 ゴールを記録していたこと紹介。クラブの未来を担う重要な存在となりえることに注目を寄せている。実際、「ペレスには1億ユーロ（約121億円）の違約金が設定されている」と説明しており、バルセロナ側からの期待の大きさも窺える。

　レアル・マドリードに加入した日本代表MF久保建英もレアルBでのプレーが発表されていたものの、プレシーズンはトップチームに帯同しており、両者ともに似たような境遇にある。しかし、ペレスは今年で21歳を迎えたため、年齢的にもトップチーム昇格への思いは強いだろう。もし仮に久保がバルセロナを選んでいた場合、同じレフティーのペレスは最大のライバルとなっていたのかもしれない。